Ⅰ歴代誌4-6; ヨハネ6:1-21

Ⅰ歴代誌

第4章

4:1ユダの子らはペレヅ、ヘヅロン、カルミ、ホル、ショバルである。4:2ショバルの子レアヤはヤハテを生み、ヤハテはアホマイとラハデを生んだ。これらはザレアびとの一族である。4:3エタムの子らはエズレル、イシマおよびイデバシ、彼らの姉妹の名はハゼレルポニである。4:4ゲドルの父はペヌエル、ホシャの父はエゼルである。これらはベツレヘムの父エフラタの長子ホルの子らである。4:5テコアの父アシュルにはふたりの妻ヘラとナアラとがあった。4:6ナアラはアシュルによってアホザム、ヘペル、テメニおよびアハシタリを産んだ。これらはナアラの子である。4:7ヘラの子らはゼレテ、エゾアル、エテナンである。4:8コヅはアヌブとゾベバを生んだ。またハルムの子アハルヘルの氏族も彼から出た。4:9ヤベヅはその兄弟のうちで最も尊ばれた者であった。その母が「わたしは苦しんでこの子を産んだから」と言ってその名をヤベヅと名づけたのである。4:10ヤベヅはイスラエルの神に呼ばわって言った、「どうか、あなたが豊かにわたしを恵み、わたしの国境を広げ、あなたの手がわたしとともにあって、わたしを災から免れさせ、苦しみをうけさせられないように」。神は彼の求めるところをゆるされた。4:11シュワの兄弟ケルブはメヒルを生んだ。メヒルはエシトンの父、4:12エシトンはベテラパ、パセアおよびイルナハシの父テヒンナを生んだ。これらはレカの人々である。4:13ケナズの子らはオテニエルとセラヤ。オテニエルの子らはハタテとメオノタイ。4:14メオノタイはオフラを生み、セラヤはゲハラシムの父ヨアブを生んだ。彼らは工人であったのでゲハラシムと呼ばれたのである。4:15エフンネの子カレブの子らはイル、エラおよびナアム。エラの子はケナズ。4:16エハレレルの子らはジフ、ジバ、テリア、アサレルである。4:17エズラの子らはエテル、メレデ、エペル、ヤロン。次のものはメレデがめとったパロの娘ビテヤの子らである。すなわち彼女はみごもってミリアム、シャンマイおよびイシバを産んだ。イシバはエシテモアの父である。4:18彼の妻はユダヤ人で、ゲドルの父エレデとソコの父ヘベルとザノアの父エクテエルを産んだ。4:19ナハムの姉妹であるホデヤの妻の子らはガルムびとケイラの父およびマアカびとエシテモアである。4:20シモンの子らはアムノン、リンナ、ベネハナン、テロンである。イシの子らはゾヘテとベネゾヘテである。4:21ユダの子シラの子らはレカの父エル、マレシャの父ラダおよびベテアシベアの亜麻布織の家の一族、4:22ならびにモアブを治めてレヘムに帰ったヨキム、コゼバの人々、ヨアシおよびサラフである。その記録は古い。4:23これらの者は陶器を造る人で、ネタイムおよびゲデラに住み、王の用をするため、王とともに、そこに住んだ。
4:24シメオンの子らはネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラ、シャウル。4:25シャウルの子はシャルム、その子はミブサム、その子はミシマ。4:26ミシマの子孫は、その子はハムエル、その子はザックル、その子はシメイ。4:27シメイには男の子十六人、女の子六人あったが、その兄弟たちには多くの子はなかった。またその氏族の者はすべてユダの子孫ほどにはふえなかった。4:28彼らの住んだ所はベエルシバ、モラダ、ハザル・シュアル、4:29ビルハ、エゼム、トラデ、4:30ベトエル、ホルマ、チクラグ、4:31ベテ・マルカボテ、ハザル・スシム、ベテ・ビリ、およびシャライムである。これらはダビデの世に至るまで彼らの町であった。4:32その村里はエタム、アイン、リンモン、トケン、アシャンの五つの町である。4:33またこれらの町々の周囲に多くの村があって、バアルまでおよんだ。彼らのすみかは以上のとおりで、彼らはおのおの系図をもっていた。4:34メショバブ、ヤムレク、アマジヤの子ヨシャ、4:35ヨエル、アシエルのひこ、セラヤの孫、ヨシビアの子エヒウ。4:36エリオエナイ、ヤコバ、エショハヤ、アサヤ、アデエル、エシミエル、ベナヤ、4:37およびシピの子ジザ。シピはアロンの子、アロンはエダヤの子、エダヤはシムリの子、シムリはシマヤの子である。4:38ここに名をあげた者どもはその氏族の長であって、それらの氏族は大いにふえ広がった。4:39彼らは群れのために牧場を求めてゲドルの入口に行き、谷の東の方まで進み、4:40ついに豊かな良い牧場を見いだした。その地は広く穏やかで、安らかであった。その地の前の住民はハムびとであったからである。4:41これらの名をしるした者どもはユダの王ヒゼキヤの世に行って、彼らの天幕と、そこにいたメウニびとを撃ち破り、彼らをことごとく滅ぼして今日に至っている。そこには、群れのための牧場があったので、彼らはそこに住んだ。4:42またシメオンびとのうちの五百人はイシの子らペラテヤ、ネアリヤ、レパヤ、ウジエルをかしらとしてセイル山に行き、4:43アマレクびとで、のがれて残っていた者を撃ち滅ぼして、今日までそこに住んでいる。

第5章

5:1イスラエルの長子ルベンの子らは次のとおりである。――ルベンは長子であったが父の床を汚したので、長子の権はイスラエルの子ヨセフの子らに与えられた。それで長子の権による系図にしるされていない。5:2またユダは兄弟たちにまさる者となり、その中から君たる者がでたが長子の権はヨセフのものとなったのである。――5:3すなわちイスラエルの長子ルベンの子らはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。5:4ヨエルの子らはその子はシマヤ、その子はゴグ、その子はシメイ、5:5その子はミカ、その子はレアヤ、その子はバアル、5:6その子はベエラである。このベエラはアッスリヤの王テルガテ・ピルネセルが捕え移した者である。彼はルベンびとのつかさであった。5:7彼の兄弟たちは、その氏族により、その歴代の系図によれば、かしらエイエルおよびゼカリヤ、5:8ベラなどである。ベラはアザズの子、シマの孫、ヨエルのひこである。彼はアロエルに住み、ネボおよびバアル・メオンまで及んでいたが、5:9ギレアデの地で彼の家畜がふえ増したので、彼は東の方ユフラテ川のこなたの荒野の入口にまで住んだ。5:10またサウルの時、彼らはハガルびとと戦って、これを撃ち倒し、ギレアデの東の全部にわたって彼らの天幕に住んだ。
5:11ガドの子孫はこれと相対してバシャンの地に住み、サルカまで及んでいた。5:12そのかしらはヨエル、次はシャパム、ヤアナイ、シャパテで、ともにバシャンに住んだ。5:13彼らの兄弟たちは、その氏族によればミカエル、メシュラム、シバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人である。5:14これらはホリの子アビハイルの子らである。ホリはヤロアの子、ヤロアはギレアデの子、ギレアデはミカエルの子、ミカエルはエシサイの子、エシサイはヤドの子、ヤドはブズの子である。5:15アヒはアブデルの子、アブデルはグニの子、グニはその氏族の長である。5:16彼らはギレアデとバシャンとその村里とシャロンのすべての放牧地に住んで、その四方の境にまで及んでいた。5:17これらはみなユダの王ヨタムの世とイスラエルの王ヤラベアムの世に系図にのせられた。
5:18ルベンびとと、ガドびとと、マナセの半部族には出て戦いうる者四万四千七百六十人あり、皆勇士で、盾とつるぎをとり、弓をひき、戦いに巧みな人々であった。5:19彼らはハガルびとおよびエトル、ネフシ、ノダブなどと戦ったが、5:20助けを得てこれを攻めたので、ハガルびとおよびこれとともにいた者は皆、彼らの手にわたされた。これは彼らが戦いにあたって神に呼ばわり、神に寄り頼んだので神はその願いを聞かれたからである。5:21彼らはその家畜を奪い取ったが、らくだ五万、羊二十五万、ろば二千あり、また人は十万人あった。5:22これはその戦いが神によったので、多くの者が殺されて倒れたからである。そして彼らは捕え移される時まで、これに代ってその所に住んだ。
5:23マナセの半部族の人々はこの地に住み、ふえ広がって、ついにバシャンからバアル・ヘルモン、セニルおよびヘルモン山にまで及んだ。5:24その氏族の長たちは次のとおりである。すなわち、エペル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダヤ、ヤデエル。これらは皆その氏族の長で名高い大勇士であった。5:25彼らは先祖たちの神にむかって罪を犯し、神が、かつて彼らの前から滅ぼされた国の民の神々を慕って、これと姦淫したので、5:26イスラエルの神は、アッスリヤの王プルの心を奮い起し、またアッスリヤの王テルガテ・ピルネセルの心を奮い起されたので、彼はついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半部族を捕えて行き、ハウラとハボルとハラとゴザン川のほとりに移して今日に至っている。

第6章

6:1レビの子らはゲルション、コハテ、メラリ。6:2コハテの子らはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。6:3アムラムの子らはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子らはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。6:4エレアザルはピネハスを生み、ピネハスはアビシュアを生み、6:5アビシュアはブッキを生み、ブッキはウジを生み、6:6ウジはゼラヒヤを生み、ゼラヒヤはメラヨテを生み、6:7メラヨテはアマリヤを生み、アマリヤはアヒトブを生み、6:8アヒトブはザドクを生み、ザドクはアヒマアズを生み、6:9アヒマアズはアザリヤを生み、アザリヤはヨナハンを生み、6:10ヨナハンはアザリヤを生んだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建てた宮で祭司の務をした者である。6:11アザリヤはアマリヤを生み、アマリヤはアヒトブを生み、6:12アヒトブはザトクを生み、ザトクはシャルムを生み、6:13シャルムはヒルキヤを生み、ヒルキヤはアザリヤを生み、6:14アザリヤはセラヤを生み、セラヤはヨザダクを生んだ。6:15ヨザダクは主がネブカデネザルの手によってユダとエルサレムの人を捕え移された時に捕えられて行った。
6:16レビの子らはゲルション、コハテおよびメラリ。6:17ゲルションの子らの名はリブニとシメイ。6:18コハテの子らはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。6:19メラリの子らはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋による氏族である。6:20ゲルションの子はリブニ、その子はヤハテ、その子はジンマ、6:21その子はヨア、その子はイド、その子はゼラ、その子はヤテライ。6:22コハテの子はアミナダブ、その子はコラ、その子はアシル、6:23その子はエルカナ、その子はエビアサフ、その子はアシル、6:24その子はタハテ、その子はウリエル、その子はウジヤ、その子はシャウル。6:25エルカナの子らはアマサイとアヒモテ、6:26その子はエルカナ、その子はゾパイ、その子はナハテ、6:27その子はエリアブ、その子はエロハム、その子はエルカナ。6:28サムエルの子らは、長子はヨエル、次はアビヤ。6:29メラリの子はマヘリ、その子はリブニ、その子はシメイ、その子はウザ、6:30その子はシメア、その子はハギヤ、その子はアサヤである。
6:31契約の箱を安置したのち、ダビデが主の宮で歌をうたう事をつかさどらせた人々は次のとおりである。6:32彼らは会見の幕屋の前で歌をもって仕えたが、ソロモンがエルサレムに主の宮を建ててからは、一定の秩序に従って務を行った。6:33その務をしたもの、およびその子らは次のとおりである。コハテびとの子らのうちヘマンは歌をうたう者、ヘマンはヨエルの子、ヨエルはサムエルの子、6:34サムエルはエルカナの子、エルカナはエロハムの子、エロハムはエリエルの子、エリエルはトアの子、6:35トアはヅフの子、ヅフはエルカナの子、エルカナはマハテの子、マハテはアマサイの子、6:36アマサイはエルカナの子、エルカナはヨエルの子、ヨエルはアザリヤの子、アザリヤはゼパニヤの子、6:37ゼパニヤはタハテの子、タハテはアシルの子、アシルはエビアサフの子、エビアサフはコラの子、6:38コラはイヅハルの子、イヅハルはコハテの子、コハテはレビの子、レビはイスラエルの子である。6:39ヘマンの兄弟アサフはヘマンの右に立った。アサフはベレキヤの子、ベレキヤはシメアの子、6:40シメアはミカエルの子、ミカエルはバアセヤの子、バアセヤはマルキヤの子、6:41マルキヤはエテニの子、エテニはゼラの子、ゼラはアダヤの子、6:42アダヤはエタンの子、エタンはジンマの子、ジンマはシメイの子、6:43シメイはヤハテの子、ヤハテはゲルションの子、ゲルションはレビの子である。6:44また彼らの兄弟であるメラリの子らが左に立った。そのうちのエタンはキシの子、キシはアブデの子、アブデはマルクの子、6:45マルクはハシャビヤの子、ハシャビヤはアマジヤの子、アマジヤはヒルキヤの子、6:46ヒルキヤはアムジの子、アムジはバニの子、バニはセメルの子、6:47セメルはマヘリの子、マヘリはムシの子、ムシはメラリの子、メラリはレビの子である。6:48彼らの兄弟であるレビびとたちは、神の宮の幕屋のもろもろの務に任じられた。
6:49アロンとその子らは燔祭の壇と香の祭壇の上にささげることをなし、また至聖所のすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神のしもべモーセの命じたとおりである。6:50アロンの子孫は次のとおりである。アロンの子はエレアザル、その子はピネハス、その子はアビシュア、6:51その子はブッキ、その子はウジ、その子はゼラヒヤ、6:52その子はメラヨテ、その子はアマリヤ、その子はアヒトブ、6:53その子はザドク、その子はアヒマアズである。
6:54アロンの子孫の住む所はその境のうちにある宿営によっていえば次のとおりである。まずコハテびとの氏族がくじによって得たところ、6:55すなわち彼らが与えられたところは、ユダの地にあるヘブロンとその周囲の放牧地である。6:56ただし、その町の田畑とその村々は、エフンネの子カレブに与えられた。6:57そしてアロンの子孫に与えられたものは、のがれの町であるヘブロンおよびリブナとその放牧地、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧地、6:58ヒレンとその放牧地、デビルとその放牧地、6:59アシャンとその放牧地、ベテシメシとその放牧地である。6:60またベニヤミンの部族のうちからはゲバとその放牧地、アレメテとその放牧地、アナトテとその放牧地を与えられた。彼らの町は、すべてその氏族のうちに十三あった。
6:61またコハテの子孫の残りの者は部族の氏族のうちからと、半部族すなわちマナセの半部族のうちからくじによって十の町を与えられた。6:62またゲルションの子孫はその氏族によってイッサカルの部族、アセルの部族、ナフタリの部族、およびバシャンのマナセの部族のうちから十三の町が与えられた。6:63メラリの子孫はその氏族によってルベンの部族、ガドの部族、およびゼブルンの部族のうちからくじによって十二の町が与えられた。6:64このようにイスラエルの人々はレビびとに町々とその放牧地とを与えた。6:65すなわちユダの子孫の部族とシメオンの部族の子孫と、ベニヤミンの子孫の部族のうちからここに名をあげたこれらの町をくじによって与えた。
6:66コハテの子孫の氏族はまたエフライムの部族のうちからも町々を獲てその領地とした。6:67すなわち彼らが与えられた、のがれの町はエフライムの山地にあるシケムとその放牧地、ゲゼルとその放牧地、6:68ヨクメアムとその放牧地、ベテホロンとその放牧地、6:69アヤロンとその放牧地、ガテリンモンとその放牧地である。6:70またマナセの半部族のうちからは、アネルとその放牧地およびビレアムとその放牧地を、コハテの子孫の氏族の残りのものに与えた。
6:71ゲルションの子孫に与えられたものはマナセの半部族のうちからはバシャンのゴランとその放牧地、アシタロテとその放牧地。6:72イッサカルの部族のうちからはケデシとその放牧地、ダベラテとその放牧地、6:73ラモテとその放牧地、アネムとその放牧地。6:74アセルの部族のうちからはマシャルとその放牧地、アブドンとその放牧地、6:75ホコクとその放牧地、レホブとその放牧地。6:76ナフタリの部族のうちからはガリラヤのケデシとその放牧地、ハンモンとその放牧地、キリアタイムとその放牧地である。6:77このほかのもの、すなわちメラリの子孫に与えられたものはゼブルンの部族のうちからリンモンとその放牧地、タボルとその放牧地、6:78エリコに近いヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ではルベンの部族のうちからは荒野のベゼルとその放牧地、ヤザとその放牧地、6:79ケデモテとその放牧地、メパアテとその放牧地。6:80ガドの部族のうちからはギレアデのラモテとその放牧地、マハナイムとその放牧地、6:81ヘシボンとその放牧地、ヤゼルとその放牧地である。


ヨハネ

第6章

6:1そののち、イエスはガリラヤの海、すなわち、テベリヤ湖の向こう岸へ渡られた。6:2すると、大ぜいの群衆がイエスについてきた。病人たちになさっていたしるしを見たからである。6:3イエスは山に登って、弟子たちと一緒にそこで座につかれた。6:4時に、ユダヤ人の祭である過越が間近になっていた。6:5イエスは目をあげ、大ぜいの群衆が自分の方に集まって来るのを見て、ピリポに言われた、「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」。6:6これはピリポをためそうとして言われたのであって、ご自分ではしようとすることを、よくご承知であった。6:7すると、ピリポはイエスに答えた、「二百デナリのパンがあっても、めいめいが少しずついただくにも足りますまい」。6:8弟子のひとり、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った、6:9「ここに、大麦のパン五つと、さかな二ひきとを持っている子供がいます。しかし、こんなに大ぜいの人では、それが何になりましょう」。6:10イエスは「人々をすわらせなさい」と言われた。その場所には草が多かった。そこにすわった男の数は五千人ほどであった。6:11そこで、イエスはパンを取り、感謝してから、すわっている人々に分け与え、また、さかなをも同様にして、彼らの望むだけ分け与えられた。6:12人々がじゅうぶんに食べたのち、イエスは弟子たちに言われた、「少しでもむだにならないように、パンくずのあまりを集めなさい」。6:13そこで彼らが集めると、五つの大麦のパンを食べて残ったパンくずは、十二のかごにいっぱいになった。6:14人々はイエスのなさったこのしるしを見て、「ほんとうに、この人こそ世にきたるべき預言者である」と言った。
6:15イエスは人々がきて、自分をとらえて王にしようとしていると知って、ただひとり、また山に退かれた。
6:16夕方になったとき、弟子たちは海べに下り、6:17舟に乗って海を渡り、向こう岸のカペナウムに行きかけた。すでに暗くなっていたのに、イエスはまだ彼らのところにおいでにならなかった。6:18その上、強い風が吹いてきて、海は荒れ出した。6:19四、五十丁こぎ出したとき、イエスが海の上を歩いて舟に近づいてこられるのを見て、彼らは恐れた。6:20すると、イエスは彼らに言われた、「わたしだ、恐れることはない」。6:21そこで、彼らは喜んでイエスを舟に迎えようとした。すると舟は、すぐ、彼らが行こうとしていた地に着いた。


Top